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SHARBO X LT3とマルチペンを巡る雑考(1)

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最近よく使うペンというか、まあ、仕事場はマニアの思いを込めたペンケースなど持っていけるような様子ではないので、これ一本あれば間に合うかと思いポケットに入れているうちに、なりゆきで「一日の中で一番よく使う」ようになったのが、この「シャーボX LT3」です。「間に合わせ」のように書きましたが、もちろん適当に選んだわけではなく、もともとお気に入りの多機能ペンなのは言うまでもありません。

軸の色はハーブグリーンで、現在は廃番色となっています。私がシャーボXのシリーズで好きなのがこのLT3のシリーズで、他にもオレンジフレイムやカーキといった色の軸が出ていました。

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表面はマット仕上げになっています。ブラックではよく見かける加工ですが、それ以外のこういった色でマット仕上げになっているのは、非常に珍しいのではないでしょうか。

カラー軸とはいっても派手な色ではなく、表面加工と相俟って落ち着いた風合いになっています。私がとりわけ気に入っているのは、他のシャーボXのシリーズや他のメーカーのものとは違い、先端から尾部、クリップに至るまで一色で構成されているところです。余計な飾りもなく、落ち着いた感じを台無しにするようなキラキラしたパーツも使われていない。現行のLT3はクリップがシルバーの鏡面仕上げになっており、そこになにか「落ち着きのなさ」を感じてしまいます。ちょっとだけ難点を言えば、このハーブグリーンやオレンジフレイム、カーキなども、クリップが光沢仕上げになっているのが残念なところでしょうか。

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これは伊東屋で現在(2018年4月)オリジナル販売されているシャーボX。LT3と同モデルで、赤軸と黒のクリップがマット仕上げ。他のLT3の色に比べて鮮やかだが、それでも落ち着いた感じの仕上げになっている。

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つや消し加工ではありますが、使っているうちに、それなりにつやが出てきました。もちろん表面がツルツルという訳ではなく、ザラザラした表面が、使いこんでいくうちに「こなれて」くる感じというか。木軸の筆記具もそうですが、このこなれて手に馴染んでくる過程こそ、実はマット仕上げの筆記具の醍醐味なのかもしれません。この感触は、例えば研磨剤やみがきクロスなどで同じようにつやを出しても、手に馴染むまでの時間を待たなければ得られないものだと私は思います。

そんなわけで何回かに分けて、このシャーボXや、マルチペン全般について書いていきたいと思います。

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  1. 2018/04/03(火) 00:00:00|
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