the uncomfortable chair

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Tombow’s “0.6 mm” mechanical pencil


tombow06_01.jpg

数カ月前、Instagramでトルコの筆記具マニアの方がシェアした画像を見ていたら、見慣れないトンボ鉛筆のシャープペンを見つけました。見慣れないといっても、軸自体はよく知っているトンボ製品だったのですが、軸に「0.6」という表記があったのです。最初は海外の0.35mmや1.0mmのシャープペン同様、日本と呼び寸法が違うだけで実際は0.5mmや0.7mmと同じ芯なんじゃないかと思ったのですが、その画像では同じモデルで別の芯径のシャープペンを並べており、そこには0.5mmや0.7mmのものもありました。そこで例のごとくgoogle検索してみると、どうやら0.5mmや0.7mmとは独立した規格として、0.6mmのシャープペンや替芯があることがわかりました。しかも、それはトルコ語のサイトのみヒットするので、トルコでのみ販売されていたようです。

どうにか手に入れる方法がないかと思い、トルコの通販サイト等を探してみても、まずトルコ語が分からない上に、翻訳サイトを通して見ても、日本に送ってくれるような感じではない…とはいえ、見つけたからには手に入れて使ってみたい…と思っていると、ひょんなことからInstagramで私の画像を見ていたトルコの方とコンタクトができ、このたび何とか手に入れることができました。

tombow06_02.jpg

手に入れるまでのその間、0.6mmのシャープペンについてトルコの方たちの話やその他の情報を調べてみると、大体以下のことが分かりました。

・トンボ鉛筆のみで販売されていた。
・売られていたのはやはりトルコのみ。
・2000年ごろ売られていて、今は製造していない(1990年代にも売られていた情報もあり)。

当時、トンボ鉛筆はトルコでシェアを伸ばしていたようで、その際に新たな展開として0.6mm芯を発売したようです。実際、Instagramを見てみると、トルコ人のアカウントでトンボ鉛筆製のシャープペン(しかも日本では売られていないもの)をよく見るので、トルコ市場ではトンボ鉛筆が強いことが窺えます。また、トルコの人口は7,500万人で決して小さな市場ではないので、トルコのみの規格を新展開することも実はそれほど難しくなかったのではないでしょうか。ちなみに、トンボ鉛筆以外のメーカーでは、この頃に0.4mmの芯も発売されていたとのことで、この時期トルコは日本の各メーカーが注目していた国だったようです。

【芯について】

tombow06_03.jpg

今回ありがたいことに、0.6mmの芯を1ダースの箱でいただきました。この箱からも、新たな情報が分かります。

tombow06_04.jpg

箱の裏側ですが、これを見ると、0.6mmは2B芯のみ発売されていたことがわかりますが、この背景についてはよく分かりません。推測ではありますが、トルコでは濃い芯に人気があり、また、0.6mmは0.5mmより太いから折れにくいというのを強調できる点で、硬度として柔らかめの2Bをとりあえずはまず試験的に売ってみて、その後好評ならほかの硬度で展開しよう…とか考えていたのかもしれません。

tombow06_05.jpg

芯のケースは、かつて日本でも売られていた「MONO剛」と同じケースです。なお、芯はこの1種類(品番:EX06P)のみ発売されていたようです。1ケースに12本のみなので、少し高いと思われます。

tombow06_07.jpg

左から0.5mm、0.6mm、0.7mmです。分かりにくいのですが、確かにそれぞれ太さに違いがあるようにも見えます。

0.6mmという規格を知ったとき、この太さは、もしかしたら0.5mmや0.7mmの芯と重なるんじゃないかと思いました。というのも、「0.5mm」や「0.7mm」として売られている芯は、実際にはきっちり0.5mmや0.7mmではなく、またその規格には幅があるからです。たとえば、JISやISOの規格では、呼び寸法で0.5mmの芯は0.55~0.58mm、0.7mmの芯は0.69~0.73mmとなっています(ちなみに余談ですが、ISOやJISの規格がない0.4mmや1.3mm芯は各社まちまちで、同じ呼び寸法でもメーカーの違うシャープペンでは使えなかったりすることもあるようです)。そこで0.6mm芯をマイクロメーターで測ってみたのですが、およそ0.65mmで、0.5mmや0.7mmの規格とは重ならないことが分かりました。前後の芯径の規格を見ると、0.59~0.68mmの範囲が呼び寸法0.6mm独自の規格の範囲となりうるのですが、0.65mmは、若干呼び寸法0.7mm芯寄りに思われます。とはいえ、2B芯は強度の点で太めを取る傾向があるようで、実際、0.5や0.7mmの2B芯(他社製品ですが)を測ってみると、それぞれ0.57mm(強)、0.71mmあったので、もし0.6mmのHB芯があれば、0.65mmよりは細くなっていたと考えられます。

tombow06_06.jpg

実際0.5mmや0.7mmと書き比べてみましたが、まあ、確かに0.5mmに比べて折れにくいし、0.7mmほどは太くならない…かなぁ、とは思いますが、短時間とはいえ使ってみたところでは、0.6mmを使ったらもう他の芯径は使えなくなるとか、0.6mmじゃなければダメだというのは特に感じられなくて、そういうところが結局は定着しなかったのかなぁと思われます。とはいえ、これでHB芯があったら、また違った感想になってくるのかもしれません。


【シャープペン本体について】

tombow06_08.jpg

替芯同様、シャープペン本体もこの1種類のみ売られていたようです。前に「軸はよく知っているトンボ製品」と書きましたが、この形は以前トンボ鉛筆から発売されていた300円のLZシャープ(画像上)とほぼ同じです。ただ若干、気になる点もあります。今回0.6mmの他にも、トルコで販売されている同じモデルの0.5mmシャープ(画像中央)も手に入れました。これと比べるだけでもまず気になるのですが、0.5mmは固定スリーブなのに対し、0.6mmはオレンズのようなスライドスリーブになっています(軸にNON STOPとあるのはそのためと思われます)。また、0.5mmの方には「SV-0.5 LX」という品名があるのに対して、0.6mmの方にはTOMBOWのロゴと「Serve」というロゴがあるだけです。この「Serve」についてはよく分からないのですが、とにかく、この0.6mmの芯径だけは他の芯径とは違うラインナップのものと思われます。また、気になるのは、そもそも0.5mmも含めて生産国がどこにも記載されていないという点。おそらく、これらは日本以外の工場で作られたのではないでしょうか。ちなみにトンボのLZシャープといえば、シャープペン好きの間では「樹脂チャックのシャープペン」として有名(?)ですが、トルコで発売されたこれらのシャープペンは金属チャックなので、その点からも日本で売られているトンボ鉛筆の製品とは、企画開発等でどこか違うということが窺い知れます。ともあれ、0.6mmだけでも、他と異なっているのは気になります。

tombow06_09.jpg

個人的な話になりますが、芯ホルダーやシャープペンを意識的に集め始めて10年以上経ち、その間、海外の情報も出来るだけ集めていたつもりだったのですが、不明なことに、最近までこのような情報を全く知ることはできませんでした。陳腐な言い方ですが、シャープペン一つをとっても、世界にはまだ知られていないことが沢山あるのですね。もしかしたら、どこかの国には0.8mmのシャープペンが…なんていうこともあるのかもしれません。


**********

Tombow 0.6 mm lead pencil was sold in circa 2000 (and also is said it was sold in 1990s, but it is not sure), and only in Turkey. “0.6mm” is a nominal diameter, and the actual diameter is 0.65mm (the actual diameter of the 0.5mm lead is 0.55-0.58mm, and the 0.7mm is 0.69-0.73mm, according to the ISO standard) . Only the hardness of 2B lead was manufactured.

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  1. 2015/12/13(日) 17:30:00|
  2. 0.2 - 1.8 mm
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
<<製図ペンを一般筆記で使う | ホーム | 無印良品「ABS最後の1mmまで書けるシャープペン」>>

コメント

ツイッターから飛んでここへ来ればよかったのですが、良く見ずに来たので、どこのブログか探してしまいました💦
トルコという国に対して、自分の勉強不足もあるのですが、文具市場というのが想像出来ませんね。
ひとまず無事に入手出来てよかったですね、今度是非実物をお見せ下さい。
楽しみにしています。
しかし、自分には到底続けられるとは思え無いので、手を出さないのですが、ブログっていいですよね。
  1. 2015/12/13(日) 22:53:50 |
  2. URL |
  3. よびぞー #-
  4. [ 編集]

トルコについては、今年になって初めて、Instagramからシャープペンマニアが多いことを知りました。
この0.6mmシャープにしても15年前の話なのに、今まで海外を含め本格的に話題にならなかったのが不思議なぐらいです。

このように最近はほぼ年刊となっているブログですが、10年以上も残るので、それなりに蓄積になって名刺代わりになるので、見知らぬ人と初めてメールなどでやり取りするときには便利ですね。
  1. 2015/12/14(月) 01:09:05 |
  2. URL |
  3. isu #-
  4. [ 編集]

0.6mm欲しいです!
ペン自体はLZなんですね。チャックはやはりプラなんでしょうか。
まだまだ世界には面白いシャーペンがありそうですね。
トルコ大使館に問い合わせてみようかと一瞬本気で思いました(苦笑)
  1. 2016/04/01(金) 18:19:08 |
  2. URL |
  3. 通りすがりのmonoです #-
  4. [ 編集]

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