the uncomfortable chair

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"Immerspitz" 2.0 mm leadholder

immerspitz_1.jpg

これまた驚きのものを手に入れました。ある方から譲っていただいた芯ホルダーですが、どの辺が「驚き」かは追々書いていくこととしましょう。結構この機能を説明するのは難しいので・・・。それにしても最近はいろんな方の協力で素敵な文具が手に入ります。いつも皆様に感謝ばかりです。

immerspitz_2.jpg

メーカーは不明ですが、クリップには"Immerspitz"と書いてあります。immerもspitzもドイツ語ですので、ドイツで作られたものでしょう。ちなみに芯はカランダッシュ製のものが使われており六角軸なので、もしかしたらカランダッシュの製品なのかもしれません。スイスもドイツ語圏なのでそれも考えられます。なお、immerとはドイツ語で「常に」、spitzとは「尖っている」を表わします。英語のEver-Sharpと何か対応しているようにも思われますが、このimmerは「その都度」という意味での「常に」という意味なので、永続性を表わすeverとは違った意味になります(ちなみにドイツ語でeverに対応する語はewigでしょうか)。そもそもエバーシャープがeverなのは、芯が細いからで、2.0 mm芯は常に細いと到底思えません。
もちろん、この「常にその都度尖っている」という意味が、驚きの機能のヒントになっている訳なのですが・・・。

immerspitz_3.jpg

この状態で尾部を押すとドロップ式で芯が出ます。このボタンは黒い部品の部分がクルクル回るようになっています。これを廻しても特に何も無いのですが、実はこの仕組みには理由があります。

immerspitz_4.jpg

尾部を少し廻すとロックが外れ、スプリングに押し出された形でこんな感じでねじり棒が出てきます。この螺旋の棒は回転しながら出入りするようになっています。黒いボタンがクルクル回っていたのは、棒を押し入れる際にボタンが棒と一緒に回転しないようにするためだと思われます。芯を出すモードの他に、内部の棒を回転させて出し入れするモードになるのは、もちろんこのペンシルの特殊な機能とかかわりがあるのですが、さらに他の部分を見てみましょう。

immerspitz_5.jpg

軸の頭部を外すと、こんな感じになっています。クラッチ「のようなもの」とそれを押さえるワイヤで出来ています。この状態は尾部がロックされている状態で、ちょっと見え難いかもしれませんが、芯がクラッチ「のようなもの」の溝に納まっています。ところで、先ほどから回りくどく、「クラッチのようなもの」と書いていますが、実のところ、これはクラッチではありません。この状態で尾部のロックを外し、内部の螺旋棒を出し入れしてみると分かるのですが、このクラッチ「のようなもの」のギザギザ上を芯が動くことで芯が削れ、素晴らしいことに、芯が研げるようになっています。クラッチ「のようなもの」の溝に芯が上手く納まっているのはそのためです。実は、この「クラッチのようなもの」は、芯研ぎだったのです。螺旋で内部が回転するようになっていたのは、芯を削って綺麗な円錐形に研ぐために、どの面にも芯研ぎが当たるように芯を回転させるためなのでした(螺旋棒の内部に芯を固定する金属チャックがあるので、螺旋棒の回転と共に芯は回転します)。なお、削りかすはペン先を下にすると落ちるようになっています。
※この段落は魚眼さんの指摘を受けて加筆訂正しました(2008/01/28)


繰り出し部に芯研器を内蔵した芯ホルダー。それが"Immerspitz"の名前の由来だったのです。


Tru-point Automaticの場合もそうですが、古いペンシルのこういった便利で興味深い機能が現代に受け継がれていないのは何故なのか気になります。もしかしたら他にも驚くべき機能をもったペンシルがまだあるのかもしれませんね。


【参照サイト】
デザインの周辺 - 珍しい芯ホルダー
そんちょさんも私より先に入手していました。私よりも上手く機構を説明しているかも。
併せてご参照ください。


immerspitz_6.jpg



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  1. 2008/01/27(日) 02:57:16|
  2. 2.0 - 5.8 mm
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:9
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コメント

内部の分解

isuさん、おめでとうございます!

この芯ホルダーの内部を分解するには、
どの辺りで始めようかな。
むずかしいな~
  1. 2008/01/27(日) 08:01:07 |
  2. URL |
  3. NOMADE #sJN6ways
  4. [ 編集]

Re:Immerspitz

あ、このたびはありがとうございます。

分解はいじってみたらこれ以上出来ないですね~
(芯研ぎ部分は外すことが出来ますが)
これ以上分解しようとしていじると、
壊しちゃいそうなので怖くていじれません・・・

しかしこの面白い機構、どこかで真似してくれないものでしょうか。
  1. 2008/01/27(日) 11:51:54 |
  2. URL |
  3. isu #uaIRrcRw
  4. [ 編集]

ありがとうございます

isuさん、トラックバックとコメントをありがとうございます。
閑散とした私のブログでは初コメントでした。

これをいじると面白さの後に詳しく調べたくなって、口金をとったときのシンプルなメカニズムに感動しました。分解はやっぱりこわいですね。
  1. 2008/01/27(日) 13:31:36 |
  2. URL |
  3. そんちょ #-
  4. [ 編集]

うむむ、クラッチの滑り止めが芯削りを兼ねているということでしょうか。
では尾部の操作により芯が回転するとき、どこで芯を保持しているんでしょう?
  1. 2008/01/28(月) 21:09:37 |
  2. URL |
  3. 魚眼 #-
  4. [ 編集]

Re: クラッチ

鋭い指摘です。確かに芯を固定しなければ廻せないはず・・・。
うっかりその点を見落としていました。ご指摘ありがとうございます。

中を覗いてみたら、確かにシャープペンシルのような金属チャックがありました。
これが芯削りモードのときは芯を固定し、
芯出しモードの際には芯をリリースするようになっています。
クラッチ風の芯削り部分は、芯の固定とは実質的に関係ないようですね。

※魚眼さんから指摘のあった箇所は修正させていただきました。
  1. 2008/01/28(月) 22:32:32 |
  2. URL |
  3. isu #uaIRrcRw
  4. [ 編集]

芯の保持/固定

螺旋棒を引っ張った瞬間に
芯が固定/保持されるのではないかと
思います。

螺旋棒を戻して、芯出しモードになった時に
固定/保持が解除される。

鋭角になった芯を固定するには、
先ほどのクラッチのようなもので固定される。

このような構造になっているのではないかと
考えられます。
  1. 2008/01/28(月) 23:25:30 |
  2. URL |
  3. NOMADE #sJN6ways
  4. [ 編集]

先ほどの補足説明

螺旋棒の中に、チャックがある。
この時点で芯ホルダーと同じ。
(芯削りモードの時に有効)

筆記時は、螺旋棒のチャックが開放されて、
(芯ホルダーならノックされてチャックが開放する)
中のクラッチのようなものがチャックの代用となり、
芯を固定/保持される。

このように私は考察しています。
  1. 2008/01/28(月) 23:33:10 |
  2. URL |
  3. NOMADE #sJN6ways
  4. [ 編集]

おおお、ありがとうございます。
 前方保持と後方保持を切り替えるんですね。となると、芯にその跡が残るのかな。
バージェスモンスターのような製品ですね。
  1. 2008/01/30(水) 18:12:33 |
  2. URL |
  3. 魚眼 #-
  4. [ 編集]

Re: 芯の固定

ためしに芯研ぎ部を取ってペン先を戻して芯を出してみたのですが、
そうすると普通のドロップ式芯ホルダーになりましたね。
螺旋棒内部の金属チャックがそのまま機能していました。
(ただし、チャックと先端に距離がありますが・・・)
芯研ぎ部分はあまり芯の保持と関わってなさそうな気がします。
むしろ芯が出る経路(ペン先までの直線上)に
芯研ぎが覆いかぶさっている状態
(その状態ゆえに芯先が当たり、削れるようになる)なので、
芯研ぎ部は芯を保持する機能にはなってないように思われます。
芯研ぎはペン先から出ているときも覆いかぶさっているので、
芯にはある程度芯研ぎの跡がつきますね。

なお芯の先を削るには、先が丁度芯削り部に当たる必要がありますが、
これは芯出しモードで筆記に適した長さの芯を出して
チャックを固定すると、芯研ぎに丁度良い長さになります。
  1. 2008/01/30(水) 22:10:17 |
  2. URL |
  3. isu #uaIRrcRw
  4. [ 編集]

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