
4色ペンシルの3本目は、MAGUSのペンシルです。MAGUS社というのは詳細は不明なのですが、恐らくドイツのものかと思われます。
このペンシルは前回のUSUSと同様、繰り出し部が軸にありません。もちろんこれもスライド式ではないのですが、USUSとはまた違った機構になっています。この機構が実に面白い。

こんな感じで尾部を引っ張ると伸びるようになっています。この中から出てきたパイプ部には溝があるのですが、この溝を軸の端にある色表示の
●●●●に合わせて尾部を押し戻すと、先端が出るようになっています。内部は分解できないのですが、恐らくスライド式と似た仕組みだと思われます。この状態で尾部を廻すか、クリップ付近にある■型の引っ掛け用の穴を押すと、先端が収納されます。このちょっと大掛かりな先端を出す仕組み、やってみると楽しい。画像だけでは上手く伝えられないのが残念です。

先端部分は長い状態のみでやはり少し斜め気味に出ます。USUSほどではないでしょうが、おそらく4色ペンシルの中では古い部類になるかと思われます。ミントコンディションだったので回転繰り出しもスムーズです。

他のペンシルと同じように尾部は替え芯入れになっています。芯を入れるスペースは結構広く、奥行きも3センチくらいの芯が入るようになっています。とはいえ、繰り出し部には長くて2センチほどしか入りません。
今まで紹介した4色ペンシルは、現在もその仕組みが多色ボールペンなどで受け継がれていますが、このMAGUSの仕組みはこのペンシル以外、管見の範囲では見当たりません。確かに、ちょっと芯の色を変えるときにこれではめんどくさいし、製作するのに複雑なのもあるのかもしれません。ただこのカチャカチャと軸を伸ばしたり戻したりする何か合体変形ロボットの玩具みたいな感覚が、個人的には他の機構よりも気に入っています。
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- 2007/12/07(金) 22:30:00|
- 0.2 - 1.8 mm
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| コメント:4
ダンヒルのリボレットが同機構らしいですが、なにぶん高価なので持っとりません。
ただ、似た形式のものは以前オークションで見たことがあります。それも戦前のもので芯径が1.75mmというものでした。
- 2007/12/13(木) 18:50:58 |
- URL |
- 魚眼 #-
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他にもこの機構があるとは知りませんでした。
情報ありがとうございます。
ダンヒルのリボレットなるものを私は存じ上げなかったのですが、
検索してみると確かに似た機構のようです。
シャープペンシル(恐らくノック式)はどうやって繰り出すのか気になります。
それにしても、私には全く縁のない金額ですねぇ、これは・・・。
このMagusもミントコンディションだけに結構な値段がしたのですが、
これに比べれば大したことないくらいです。
もしeBayを利用できるようでしたら、
こまめに探せばそのうち見つかるかと思いますよ。
- 2007/12/14(金) 01:18:23 |
- URL |
- isu #uaIRrcRw
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