以前、何とは無しに買ったもので後で気になりだす物があります。 まあ、「何とは無し」とは言っても、多少気になっているので買っていたのかもしれませんが。
ぺんてるのP300。太軸で0.7mmのシャープペンです。 自転車で行ける距離にある、廃番品探しでは馴染みの文房具店でかなり前に買ったものですが、太軸で芯径0.7mm以上のペンシルを探しているという知人の話を聞き、そういやと思い、箱の中を探して「見つけ」ました。
改めて弄ってみると結構気に入ってしまったので、こちらは私の分として、知人用に再び買いに行った次第。 確か何種類か軸色があったと憶えていたのですが、
これだけあるんですね。もちろんここに写っているのですから、すべての色を購入しちゃいました。価格は800円×4本=計3200円。
クリップに縦書きでPentelとあるのですが、現行のロゴながらちょっと古めです。 恐らく70年代後半あたりのものでしょうか? 0.7mmの芯径といい、派手目な色のラインナップといい、軸の太さといい、欧米向けにも作られていたかもしれません。
色使い以外は取り立てて冒険の無いデザインですが、この軸中央から口金まで向かう線が、最近はもっぱら細軸使いの私でもフィットしてしまいました。
この口金ですが、ご覧のように、
ケリーと同じ形をしています(但し互換性はありません)。
地味でありながら800円もするのですから、作りもそれだけのものがあります。
内部はオールメタル。 口金との接合もこの内部の金属部分なので、プラスチック軸との接合とは違い劣化しにくく、口金も緩みにくい。軸とノック部はプラスチック製ですが、部品がシンプルな作りだけあって丈夫そうです。
国内メーカーのシャープペンシルの歴史で、機能とデザインが良かった全盛期は、70年代中盤から80年代中盤ではないかと私は思っています(具体的に言えば三菱のペッカーから、旧モデルのパイロット2020ROCKYあたりまで)。 シャープペンシルが手頃な価格となり、デザインが多様化していった時代。それでいてなおかつ現在ではなかなか見られないmade in Japanの重厚で丁寧な作り。 これは別にシャープペンシルならずとも、例えばラジオなどの家電製品にも同じようなことがいえることかもしれませんね。
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2007/01/14(日) 12:37:51 |
0.2 - 1.8 mm
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このシャーペンを見たら、ラミーのスクリブルを連想してしまいました。
というか、手元のスクリブルと比べてみたら、
口金やボディのラインなど、ディテールに共通性がありますね。
実物を見なければなんとも言えませんが、
ぺんてるのこのシャーペンのほうが、自然に美しいとおもいます。
2007/01/24(水) 09:53:24 |
URL |
ブンキチ #ncVW9ZjY
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とはいえ、ブンキチさんのお名前とブログは
当然ながら以前から存じ上げております。
最近仕事から帰ってすぐ寝る習慣になってしまい
なかなかお返事を書くことが出来ませんでした。すみません。
(今も誰もいない仕事場で書き込んでます・・・)
スクリブルにも確かに似てますね。
口金部分はスクリブルの場合、急に細くなっています。
質感からしたらスクリブルの軸が当然優れていますが、
内部はもしかしたらこちらのほうがいいかもしれません。
個人的にですが、俄かに太軸ブームが起こっています。
エントリに加えたいものがあるんですけど、なかなか更新できません。
2007/01/26(金) 22:17:49 |
URL |
isu #uaIRrcRw
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