
今年最初のエントリはまず、ファーバーカステルの芯ホルダーTK9441です。
TK9441は比較的最近まで売られていたにもかかわらず
何故か入手困難な上に、その「カッコいい」とでもいうべき姿から、
マニア垂涎の芯ホルダーの1つとなっております。
とはいえこのTK9441は、すでにdestijlさんが
こちらで十分に紹介していますので、
私の方からは別の形で・・・
↓さて「別の形」とは? それは続きを。。。

そんなわけで「別の形」のTK9441。旧型です。
海外から手に入れたのですが、日本で売られていたかは不明です。
ローレットと溝で出来たグリップが個性的ですね。
後継モデルとほぼ同じ長さですが、全体的にすらっとした印象です。
年代的には70年代後半でしょうか?
leadholder.comにある芯ホルダーの軸を見て大体の推測なのですが、
"A.W."が無くなり、"FABER"と"CASTELL"の書体が同じになったのが
80年代で、例のグリーンが濃くなったのが90年代だと思われます
(この辺について詳細をご存知の方はご教示ください)。
この軸にあるロゴはそれ以前のものですし、
軸に取り付けられたクリップは、取り付け方が古い方法ながらも、
その形状は比較的新しい加工だと思われます。

グリップとノック部(芯研器付き)は金色をしています。
それに比べてクリップが銀色なのは、不徹底というか何と言うか。
因みにこのクリップ、leadholder.comによると軸が曲がる原因だとか。
確かにleadholder.comに出ているTK9441は曲がっているような・・・。
ただ、70年代のTK9400なんかは、クリップが無いのにも関わらず
樹脂軸が曲がっているものが結構見受けられるので、
このクリップは曲がり・歪みの直接の原因ではないかもしれません。
ノックは後継モデルと比べて軽く、カステルの中では標準的。
まあ、カステルの「標準」自体、ノックが重めですが。
それにしても、後継モデルのノックの重さといったら、
これは親指に●印をつける道具なのかと思わせるくらい重く、痛い。
このノックの重さと、芯ホルダーの重量上の重たさのため、
常用する人は少ないんじゃないかと勝手に想像したくなるほどです。
(勿論この重たさが堪らないという人もいらっしゃるとは思いますが)

同じ金色金属グリップでは、LOCKTITE 9800SGがあります。
この芯ホルダーは比較的値段もお手頃で、軽くて使いやすい。
ただ、軸尾の硬度表示パーツやノック部がちょっと脆そうです。
因みにこちらは、市浦潤氏の『文房具』(新潮文庫、1986年)では
現行品扱いなのですが、入手困難です。
20年位前のものなら結構残っていそうなんですけど・・・。
それにしても年の初めからこれだけ珍しいものを紹介しといて、
今年はこの後が続くのかどうか、不安であります。
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- 2007/01/05(金) 01:01:42|
- 2.0 - 5.8 mm
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