
米Autopoint社のTwinpoint。
両方から書くことの出来る変わった作りのシャープペンです。

全体の画像。
もちろんノック式ではなく、先の部分を回して繰り出す仕組みです。

繰り出し部はこんな感じになってます。
芯を金属棒で押し出す仕組みです。
押し出すだけなので、芯を引っ込めるには、繰り出した分だけ
逆に回して、外から押して戻さなければなりません。

Twinpointで使用する0.9mmの色芯はあまり種類はありませんが、
探してみると結構見つかったりします。
ぺんてるのColor Leadsは赤・青・緑・黄色があり
比較的手に入りやすいのですが、4本100円は少し高め。
一番いいのがパイロットのCOLOR LEADSで、18本入り200円ですが、
あまり売っているところを見たことがありません。
0.9mmの赤芯は意外にも古い製品の方があるようです。
ASTERの2色入りは、コンパス用のものでしょうか?
(ちなみにこの長さはTwinpoint用に向いています)
ニューマンの0.9mm替芯は時々見かけますが、
0.9mmのシャープペン本体は見たことがありません。

「貧乏削りのボールペン」ことVESTA TWIN BROSと一緒に。
「貧乏削りシリーズ」として鉛筆、ボールペン、シャープペンと揃えて
ペンケースに入れておくのも楽しい?かも知れません。
ちなみに芯ホルダーでは
こんなのもあるようですね。
どういう仕組みなんでしょうか?
なお、Twinpointは国内では手に入らないようですが、
こちら(海外通販・カード決済)で購入できます。
送料も安め(6ドル程度)で1週間ほどで届きました。
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- 2005/07/22(金) 10:50:38|
- 0.2 - 1.8 mm
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持ってますよ~(笑)
2本で1パックでした・・・
(なんかとても綺麗なブログで、内容やデザインにそぐわないコメントでごめんなさい
削除してもらってもOKですから・・・ 本当)
- 2005/07/22(金) 12:50:45 |
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- luckymarimo #IXV7FlQ6
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これって時々見るんですけど、いつも錆びてるのばっかりでした
(今回のは頂きものです)。
ライターを製造しているVESTA(東海)の製品なので、
たばこを扱っている店でも売っていたのではないかと思われます
(OSTOマーカーなんかもそうですね)。
まあ、これからだんだんイロモノとか出していくので
下品になっていくと思います。どうぞご安心ください。
- 2005/07/22(金) 23:08:20 |
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- isu #-
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繰出機構について気になっていることがあります。
シャープペンシルの発明に関して、イギリスで単動式が、次いでアメリカで複動式が発明されたという記述を目にするのですが、isuさんは両方式がどのようなものかご存知ないでしょうか。
Davesmechanicalpencilブログでは回転式をscrew/spiralと分類していましたが、それ以上には分類していないように見えます(たぶん)。
propel/expelという表現もあって、エクスペルはオートポイントのような方式を指していると思われますが……
単動式と複動式は日本での呼称だったりするのでしょうか。
- 2008/04/01(火) 22:29:44 |
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- 魚眼 #-
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「単動式」と「複動式」が何の訳語かわかりませんねぇ。
言葉だけでは回転して芯を出すだけしか出来ないのが単動式、
逆に回すと芯が引っ込むのが複動式かなという感じはしますが。
厄介なのが、その単動式とか複動式とか書いてある
Web上のソースがちょっとあやふやなところ。
大体の記事では「1838年にアメリカのキーランがエバーシャープを・・・」
と書いているんですが、本場のWikiではこのキーラン氏は
1914年ごろにエバーシャープの構造を作ったと書いてあります。
http://en.wikipedia.org/wiki/Mechanical_pencil
http://en.wikipedia.org/wiki/Charles_R._Keeran
しかも、このエバーシャープの構造は今で言うノック式に当たる構造です。
http://www.vintagepens.com/Eversharp_history.htm
さらにこのキーラン氏が後に"Autopoint"の商標にも関わってきたりして
よくわかんなくなってきます。
斜め読みするかぎりでは、wikiには単動式や複動式に当たる言葉が見当たりません。
日本の記事が参照している(おそらく英語の)文献を見ないとわかんないですね。
ただ、その文献にしても上記の理由であまり正確ではないかもしれませんが。
私なんかは回転で芯が戻せないのを「中押し式」、戻せるのを「尾部固定式」と
呼んでいましたが、中押し式は万年筆とちょっと紛らわしくなりそうかな。
これからは「芯押出式繰り出し」「芯尾固定式繰り出し」とでも呼ぶことにします。
何か正式名称をご存知のかたは教えてください・・・。
- 2008/04/02(水) 00:59:00 |
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- isu #uaIRrcRw
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お返事遅れてすみません。
isuさんでもご存知ないとはこれは難題です。
単螺旋方式や交差螺旋方式の英名もわかりませんし、不明なことが多いものです。
C.R.キーランの生年を調べると1883年生まれとなっており(
http://www.pantagraph.com/cityguide/sesqui/obscure2.php)、シャープペンシル開発史の多くの記述に疑問符がつきます。
1838年に複動式を発明したキーランという人物は別人か何かの誤りなのでしょうか。
日本語ウィキペディアでは1838年にはEversharpの商標が申請されたという記述になっています。
これは当時の人にでも聞くしかないのでしょうか。
- 2008/04/07(月) 22:50:33 |
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- 魚眼 #-
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またまたお邪魔します。
日本鉛筆工業協同組合に問い合わせしましたところ、ともに英名は不明ながら、単動式は芯を押し出すだけのもの、複動式は芯収納も行えるもの、とのことです。
また1838(或いは37)年にEversharp商標を取得したキーラン(ニューヨークのキーランとのこと)とノック式を考案したキーランが同一人物かはわからないとのことでした。
C.R.キーランはイリノイ州Bloomington出身とのことなので別人なのでしょうね。
出典は「文房具の歴史」(文献社)と「鉛筆と人間」(晶文社)とのことです。
- 2008/04/19(土) 08:30:07 |
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- 魚眼 #-
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>1838(或いは37)年にEversharp商標を取得したキーラン
これが怪しいんですよね。海外の情報ではこれが見つからない。
「Eversharp」と「キーラン」の組み合わせが偶然に
1838年と1914年ごろとで2つあったとは考えられませんし・・・。
そもそもの元ネタと思われる「文房具の歴史」を
参照してみたいのですが、古本でも見つかりませんねぇ。
- 2008/04/19(土) 12:08:08 |
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- isu #-
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えー、いまさらですが「鉛筆と人間」を読む機会を得まして、シャーペンに関する第17章を読みました。
そこではキーランではなく「金型づくりと製版を専門とする時計職人であった」ボガダスJames Bogardusが1833年に特許を取ったと記されています。
彼について台湾に記述
http://www.ad.ntust.edu.tw/grad/think/homework91/A9113033/james%20Bogardus/index.htmlがあり、1835年にシャーペンを改良したらしいことが読み取れます。
以前のコメントで言及した「ニューヨークのキーラン」については、1913年に新型シャーペン製造のためにキーランがニューヨークに滞在したと、ご紹介いただいた
http://www.vintagepens.com/Eversharp_history.htmにあるので、このことを指しているのかも知れません。
1830年代にキーランがEversharpでシャーペンを改良した旨の記述は日本側の誤りの可能性が高いようですね。
ところで、Twinpointの製造時期を調べていたらR.Bolinのページ
http://www.unl.edu/Bolin_resources/pencil_page/testpencilpage.htmに当たり、この形式が1930年代からあると知りました。Grip-Tite-Tipを装備したのはもっと後のようですが、このような古い製品が生き延びているのは面白いものです。
- 2008/06/06(金) 23:17:51 |
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- 魚眼 #-
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1833年にBogardusの取った特許はどういう仕組みに対してなんでしょうかね?
というのも、繰り出し鉛筆に関しては1822年にモーダンが特許を取っているそうで、
これはすでに、1mm程度の芯径のものだそうです(leadholder.comより)。
ちなみに国内で手に入る情報だと、モーダンと「ホーキンス」と書かれているのですが、
この「ホーキンス」も海外の情報では出てきません。相変わらず怪しい・・・。
ラチェット式(ノック式)はキーランが発明して、回転繰り出し(しかも細芯)は
モーダンが発明したとなると、Bogardus氏や早川氏のオリジナリティは何処にあるのかとかも気になります。
- 2008/06/07(土) 11:38:54 |
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- isu #uaIRrcRw
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