先ほどエントリしたばかりですが、もうちょっとなので、完成まで進めたいと思います。
3, 内部パイプの調節→完成
STILUS SECOLGRAF 151 TOTOMINAのノック部はこのように取り外すことが出来ます。ほぼ同じ作りの芯ホルダーでAlvin"TECH DA"やCretacolor TOTIENSがありますが、これらの場合は取り外せないので、以下で紹介するパイプの長さ調節をすることは出来ません。

ノックボタンを外した状態でパイプを切るのですが、パイプを切るのにこのパイプカッターがあると便利です(大体800円くらい)。とはいえ、内部パイプはアルミ製で軟らかいため、工作用のカッターを使って切ることも可能だと思われます。切り取る前に、ノックボタンを外し仮組み立ての状態で、ねじ込み部分も含めた大体の切りとる長さを決めておきます(多少残す程度で切ると良いでしょう)。


切り取った後、パイプに螺旋の溝を付けて取り付け直します。これは意外と簡単で、パイプを紙やすりで削りながらノックボタンを何度もグリグリとねじ込んでいくと、綺麗に螺旋の溝が出来ます。もちろん、これだけでは外れてボタンが飛んでいく恐れもありますので、取り付ける際には接着剤をつけて補強したほうが良いかもしれません。

撮影しながら工作すると、まとまった時間が必要となるので、最初のエントリから完成するまでにずいぶん時間がかかってしまいました。それにしても、長時間棒やすりとドリルを使うと手が痛くなります・・・。テクニックも大掛かりな機械も要しない簡単な改造なのですが、この点だけが難点ですね。
スポンサーサイト
- 2009/06/10(水) 00:00:00|
- 2.0 - 5.8 mm
-
| トラックバック:0
-
| コメント:4
2, 軸の加工(続き)続いて口金と軸の穴を拡げていくのですが、加工に使う工具はそれほど本格的なものを使いません。

ドリル刃セットは大体千円前後、棒やすり(丸棒・角棒)はやすりセットに入っているものが千円程度で買えます。当初はハンドドリルと万力も使っていましたが、細かい作業ではドリル刃を直接持って回す方が、時間がかかるものの素人にとっては楽にできることに気づきました。ただ、ドリル刃を直接持つと手が痛くなりますので、ゴム板などで挟んでつかんだ方がよいでしょう。また、必須ではありませんが、シャーシリーマ(穴を広げる工具。これも千円程度で購入可)があると便利です。これらのものは全て、ホームセンターに行けば容易に購入できます。


金属を削ると削りカスで傷つけてしまうので、加工する部品はあらかじめマスキングテープで保護しておきます。口金は角棒やすりとリーマで穴を拡げていきながら、丸棒やすりで仕上げていきます。ここではドリル刃はほとんど使うことがありません。Graph 600の場合、この口金の「2段目」に穴をあけると、クラッチがもぐりこむことのない丁度いい大きさの穴となります。


軸の口金取り付け部はやすりとドリル刃を使って穴を拡げます。拡げすぎると取り付け部分が壊れやすくなるので、クラッチパーツを当ててみながら徐々に削っていきます。


軸尾部も同じように、短筒パーツが嵌るようになるまで削って拡げていきます。この短筒パーツ尾部にある輪状の出っ張りが目立ってしまうのが嫌ならば、紙やすりである程度削ってもよいかもしれません。

ここまでの状態で組み立てると、このような感じになります。あとは内部パイプの長さを調整するだけです。
そんな訳で
次回は、内部パイプを切り、ノック部を取り付け直して、いよいよ完成となります。
- 2009/06/09(火) 21:34:41|
- 2.0 - 5.8 mm
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2