the uncomfortable chair

好きなものや思ったことなど。

Lamy Safari 2.0mm pencil

safari20-1.jpg

どうもお洒落な文房具というのが苦手で、このラミーのサファリもあまり食指が動かなかったのですが、これが芯ホルダーだと多少はよさそうかもしれないと思い、改造芯ホルダーを作ってみることにしました。当初はいつものドロップ式機構を使って作ろうと思っていたのですが、上の画像にあるように、ノック式の2mmペンシルで、まさにサファリにピッタリの部品を見つけてしまいました。そんなわけで今回は、ラミーサファリ芯ホルダーの改造法を紹介します。今回の改造は、すでにエントリしているGraph600の改造芯ホルダーよりは容易にできるかと思います。

safari20-2.jpg


用意するものは以下の通りです。

●Lamy Safari Pencil
●伊東屋2.0mm芯シャープペン(木軸)
●エポキシ樹脂系接着剤(2液式のもの)
●のこぎり刃(薄刃のもの)
●紙やすり

のこぎり刃は普通のカッター刃でも可です(ただし後述する作業に多少時間がかかります)。また、接着剤は必ずエポキシ樹脂系のものを使用しましょう。アロンアルファのような強力接着剤は、衝撃に意外と弱く、取れた後に付けなおすのが難しいものがほとんどです。また、隙間を詰めるためにもエポキシ樹脂系のほうがよいかと思います。本格的な工具は全く使いません。

safari20-3.jpg

サファリを分解するとこのようになります。加工するのは口金部分のみで、軸は全く加工しません。消しゴムパーツのクリーナーピンは取り外して置きます。内部機構は使用しません。

safari20-4.jpg

伊東屋の2mm芯ペンシルは、木軸を割って内部機構を取り出します。軸は鉛筆と同じインセンスシダーで出来ているので、容易に割ることができます。使用するのは内部機構と口金のみ。この口金がサファリにピッタリな大きさだというのを発見したときは、思わず興奮してしまいました。

safari20-5.jpgsafari20-6.jpg

加工らしい加工といったらこの口金部分くらいです。テーパーと結合ねじ部分を切り離し、結合ねじ部分の切断面をやすりで平滑にしたあと、伊東屋2mm芯ペンシルの内部機構をとりつけます。はめ込む形ではなく補強が必要なので、エポキシ樹脂系の接着剤で接着します。接着後、伊東屋2mm芯ペンシルの口金を取りつけます。

safari20-7.jpgsafari20-8.jpg

内部機構のパイプはこのままだと軸に入らないので、尾部をやすりで削り細くします。このパイプはノック時に動くため、軸内にパイプを「はめる」のではなく、パイプが「通る」くらいの細さにする必要があります。消しゴムパーツはパイプに入れるのですが、パイプより若干細いので、マスキングテープを巻いておくとよいかと思います。

また、パイプもこのままでは長すぎるので、調整する必要があります。実際に組み立てながらパイプをすこしずつ切ってみる(やすりで削ってみる)とよいかと思います。ここで気をつけてほしいのは、パイプの長さ調整は必ず芯をホールドした状態で行うこと。これをしないと、芯をホールドした際にパイプがもぐりこみすぎて、ノックができなくなる恐れがあります。上の画像のとおり、消しゴムパーツの土台の黒い部分が少し(0.8mmくらい)出る程度がよいかと思います。
※調整してみてパイプを短く切りすぎてしまった場合、ノックボタン内部に消しゴムを詰めて「底上げ」すると、多少調整することができます。


tainaka.jpg


そんなわけで、どこにも売られていないラミーサファリの2mm芯ホルダーが完成しました。ここでエントリする前にtwitterでも紹介しており、実際に作ってみた方も結構いらっしゃるのですが、さほど困難もなく皆さん完成しているようです。接着剤の乾燥時間を除けば、おそらく1時間程度でできると思いますので、休日の午前中にでも、ちょっと作ってみてはいかがでしょうか(とはいえ、改造はあくまで自己責任でお願いいたします…)。
※上の画像、ラミーサファリのイエローペンシルということで、田井中律でも入れてみようかと思ったのですが、「けいおん!」買うのがちょっと恥ずかしかったので、別の田井中さんを画像に使ってみました(まあ、分かる人にしか分かりませんよね…)。




スポンサーサイト
  1. 2010/08/09(月) 01:00:00|
  2. 2.0 - 5.8 mm
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:7

Pentel Graph 600 0.5 mm into 2.0 mm #4

先ほどエントリしたばかりですが、もうちょっとなので、完成まで進めたいと思います。

3, 内部パイプの調節→完成

into2mm4.jpg

STILUS SECOLGRAF 151 TOTOMINAのノック部はこのように取り外すことが出来ます。ほぼ同じ作りの芯ホルダーでAlvin"TECH DA"やCretacolor TOTIENSがありますが、これらの場合は取り外せないので、以下で紹介するパイプの長さ調節をすることは出来ません。

into2mm4_2.jpg

ノックボタンを外した状態でパイプを切るのですが、パイプを切るのにこのパイプカッターがあると便利です(大体800円くらい)。とはいえ、内部パイプはアルミ製で軟らかいため、工作用のカッターを使って切ることも可能だと思われます。切り取る前に、ノックボタンを外し仮組み立ての状態で、ねじ込み部分も含めた大体の切りとる長さを決めておきます(多少残す程度で切ると良いでしょう)。

into2mm4_3.jpginto2mm4_4.jpg

切り取った後、パイプに螺旋の溝を付けて取り付け直します。これは意外と簡単で、パイプを紙やすりで削りながらノックボタンを何度もグリグリとねじ込んでいくと、綺麗に螺旋の溝が出来ます。もちろん、これだけでは外れてボタンが飛んでいく恐れもありますので、取り付ける際には接着剤をつけて補強したほうが良いかもしれません。

into2mm4_5.jpg

撮影しながら工作すると、まとまった時間が必要となるので、最初のエントリから完成するまでにずいぶん時間がかかってしまいました。それにしても、長時間棒やすりとドリルを使うと手が痛くなります・・・。テクニックも大掛かりな機械も要しない簡単な改造なのですが、この点だけが難点ですね。


  1. 2009/06/10(水) 00:00:00|
  2. 2.0 - 5.8 mm
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

Pentel Graph 600 0.5 mm into 2.0 mm #3

2, 軸の加工(続き)

続いて口金と軸の穴を拡げていくのですが、加工に使う工具はそれほど本格的なものを使いません。
into2mm3_1.jpg

ドリル刃セットは大体千円前後、棒やすり(丸棒・角棒)はやすりセットに入っているものが千円程度で買えます。当初はハンドドリルと万力も使っていましたが、細かい作業ではドリル刃を直接持って回す方が、時間がかかるものの素人にとっては楽にできることに気づきました。ただ、ドリル刃を直接持つと手が痛くなりますので、ゴム板などで挟んでつかんだ方がよいでしょう。また、必須ではありませんが、シャーシリーマ(穴を広げる工具。これも千円程度で購入可)があると便利です。これらのものは全て、ホームセンターに行けば容易に購入できます。

into2mm3_7.jpginto2mm3_8.jpg

金属を削ると削りカスで傷つけてしまうので、加工する部品はあらかじめマスキングテープで保護しておきます。口金は角棒やすりとリーマで穴を拡げていきながら、丸棒やすりで仕上げていきます。ここではドリル刃はほとんど使うことがありません。Graph 600の場合、この口金の「2段目」に穴をあけると、クラッチがもぐりこむことのない丁度いい大きさの穴となります。

into2mm3_3.jpginto2mm3_4.jpg

軸の口金取り付け部はやすりとドリル刃を使って穴を拡げます。拡げすぎると取り付け部分が壊れやすくなるので、クラッチパーツを当ててみながら徐々に削っていきます。

into2mm3_5.jpginto2mm3_6.jpg

軸尾部も同じように、短筒パーツが嵌るようになるまで削って拡げていきます。この短筒パーツ尾部にある輪状の出っ張りが目立ってしまうのが嫌ならば、紙やすりである程度削ってもよいかもしれません。

into2mm3_9.jpg

ここまでの状態で組み立てると、このような感じになります。あとは内部パイプの長さを調整するだけです。

そんな訳で次回は、内部パイプを切り、ノック部を取り付け直して、いよいよ完成となります。


  1. 2009/06/09(火) 21:34:41|
  2. 2.0 - 5.8 mm
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

Pentel Graph 600 0.5 mm into 2.0 mm #2

2, 軸の加工

into2mm2.jpg
次にGraph 600を分解してみましょう。口金を外してノックを押せば先端チャックが出てくるので、その部分をペンチで切断すれば、内部機構が取り出せます。

into2mm2_2.jpg
この口金の取り付け部に注目してほしいのですが、今回の方法で改造する場合、この取り付け部の穴を拡げ、芯ホルダーのクラッチ部分の根本が軸の中に入るようにしなければならないので(参照)、この取り付け部の直径が十分な大きさである必要があります。実際改造したものでは、Graph 600やGraphGear 500、タジマすみつけシャープ1.3mmメタルヘッドは加工するのに問題は無かったのですが、Graph 1000はギリギリの直径でした。この取り付け部の直径で、改造できるシャープペンが決まってきます。

into2mm2_3.jpg
口金の先端はペンチで切断しておきます。Graph 600の場合、段々になっている口金の2段目まで残し、そこから先を切り取ります。ここで根こそぎ切除しようとすると、パーツが歪んでしまったり傷が付く恐れがあるので、ある程度先を残した形で切断したほうがよいかと思います。この口金の切断面に出来た穴・口金取り付け部・軸尾部の穴をそれぞれ拡げることで、前回述べた「筒」を作っていくことになります。

次回は、これらの穴の加工方法を紹介したいと思います
(なかなか進まなくてすみません)。



  1. 2009/05/03(日) 22:05:16|
  2. 2.0 - 5.8 mm
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

Pentel Graph 600 0.5 mm into 2.0 mm #1

Graph600_20.jpg

手元にあったPentel Graph 600の改造芯ホルダーを知人にあげてしまったのですが、また欲しくなってしまいました。改造方法は、以前から紹介しているKoh-I-Noor Tecnigraph 5611系統の芯ホルダーを使う方法なのですが、改造方法についてはこれまでさほど詳しく紹介していなかったと思われます。そんなわけでこの際、工作するついでに何回かに分けて順を追ってエントリしたいと思います。 まずは予備的な説明から。


1, 芯ホルダーの構造

まず使用する芯ホルダー(STILUS SECOLGRAF 151 TOTOMINA)を分解してみましょう。クラッチを出しつまんで回すと、クラッチ部分が外れ、中の部品が出てきます。

into2mm1.jpg

分解するとこんな感じです。 改造には軸とクリップ以外の部品を使います。

into2mm1-2.jpg

この尾部にある短筒状の部品は、筒の中でバネを受けています。この部品とノックボタンとでバネを両端で受け、このバネが伸び縮みすることで、先端部のクラッチが、パイプの動きに連動して出たり入ったりするようになっています。 またクラッチ部分は、口金部分の穴よりも大きいので、最後まで潜り込まずに途中で止まるようになっています。

と、説明するのが蛇足なくらい、実に簡単な構造なのですが、これを見ると、先端側がクラッチの潜り込まない程度の大きさの穴で、なおかつ尾部側が短筒のパーツをはめ込められる大きさの穴になっている「筒」が出来れば、どんなものでもこの部品で芯ホルダーにすることができるのが分かります。

そんなわけで次回から、Graph 600でこのような「筒」を作っていきます。



  1. 2009/04/15(水) 01:20:00|
  2. 2.0 - 5.8 mm
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
次のページ