the uncomfortable chair

好きなものや思ったことなど。

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Lamy noto 改造シャープペンシル

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別のところでも書いたように、Wörther Compactのシャープペンシルのユニットを0.7mmに交換した時、余った0.5mmユニットをLamy notoに入れてみたら、上手い具合にシャープペンシルができました。そこでこれを紹介したいと思っていたのですが、内部機構(Schmidt DSM2006)を取り付けるのにちょっと手間がかかるのと、何よりもこの内部機構自体、廃番ではないのですが手に入れるのが困難な点がネックでした。そこで、別のシャープユニットでこの改造に使えそうなものを探して使ってみたところ、Schmidt DSM2006よりも簡単にできたので、今回はこれを使った改造方法を紹介したいと思います。今回使用するシャープユニットなら、Amazonなどでも比較的容易に手に入れることができます。

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【用意するもの】
・Lamy notoボールペン
・プラチナ「アフェクション・スイッチ」専用シャープメカスイッチ(以下「シャープメカ」)
・丸棒やすり
・シールテープ(ない場合はマスキングテープでも可)

丸棒やすりは100均で手に入るようなもので大丈夫です。シールテープは水道工事などで使うもので、粘着剤がないテフロン製のテープですが、これを硬く巻くとパテ状になります。ホームセンターなどで売られていると思いますが、Amazonあたりでも手に入るようです。

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notoは分解し、ボールペンリフィルを取り出します(以下説明の便宜上、ボールペンリフィルが入っているグリップ側は「軸A」、ノックボタンがある側は「軸B」とします)。また、軸Aの中にはバネが入っているので、これも取り出します(バネは割り箸などを中に突っ込んで引っ掛けると取り出せます)。

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ボールペンリフィルが入っていた部分にシャープメカを入れるのですが、この状態では先端の穴が小さくシャープメカが出てこないので、軸Aの中の方から丸棒ヤスリを入れて穴を拡げます。穴を広げ過ぎないよう、時々シャープメカを入れてみながら徐々に削っていきます。少しだけ力を入れてシャープメカが穴に通るぐらいの大きさにします。

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シャープメカにテープを巻き、軸Aに嵌めます。テープは入れた時に若干きつくなるくらい巻きます。シャープメカは、先端から3mmほど出るくらいまで押し込んでいきます。ユニットが先端から出た状態で、少し強めに押してみても引っ込まなければOKです。引っ込む場合はもう少しテープを巻く必要があります。

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軸Bのノックボタンは、長い状態(ボールペンが収納された状態)ならば一度ノックして短い状態にしておきます。この状態で軸Aを取り付けると完成です。

ノックしてみて上手く芯が出るか、芯が出た状態で先端を押してみて芯が引っ込まないか確認します。芯が出なかったり、出ても押せば引っ込む場合は先端があまり出ていない状態なので、軸Aを外してシャープメカを少しだけ押し込んでみてください。また、逆に先端が出すぎている場合は、ノックボタンに「遊び」がでたり、ノックボタンを引っ張ると長い状態に戻ったりするので注意が必要です。

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重量は約15g、重心位置はほぼ真ん中です。クリップが軸から飛び出ていない設計なので、筆記時に軸を回しても手に引っかからず、非常に書きやすいと思います。使ってみると、これはボールペンというよりもシャープペンシルにこそ向いているようにも思えてしまいます。
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  1. 2016/03/08(火) 00:00:00|
  2. 0.2 - 1.8 mm
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製図ペンを一般筆記で使う

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廃番探しの際に見つけた文具店で、ロットリングのtikuやRapidograph、ステッドラーMars700の旧品を見つけて、そのかっこよさに「使ってみたい」と思ったのがそもそものきっかけなのですが、近頃はシャープペンよりも製図ペンの方を使うことが多くなっています。

とはいえ恥ずかしながら、今年まで、製図ペンというのがどういうものでどういう仕組みのものかを調べることがなかったので、製図ペン用のインク以外で、なおかつ一般筆記用として使えるものなのかもよく分からなかったのです。ただ、仕組みを見る限りでは、普通の万年筆用インクでも使えない訳ではないだろうとは思えました。そこで万年筆用のインク(色彩雫など)や、いろいろな線幅で試してみると、どうやら万年筆のような感覚で使えるんじゃないかという結論に至った次第。「そんなのも知らなかったのか」という意見もあるかもしれませんが、ここでは一般筆記用としての製図ペンの使い方を覚書程度にまとめたいと思います。本来なら魚眼さんのブログあたりを参考にしていただければ、この記事も「屋上屋を架す」ような内容になってしまうのですが、私も最近までそうだったように、最初にどこから手を着けていいのか分からないというのもありますので、このようなまとめも多少は必要かと考えています。


製図ペンについて

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ここでは便宜上「製図ペン」と呼ぶことにするのですが、同じ仕組みでのペンでは、製図用以外の筆記具も出ています。前述のtikuや後述するロットリングのアルトロは一般筆記用として作られています。これらの筆記具は「中空式構造」とよばれる構造で、ペン先(ニブ)が細いパイプになっていて、その中に針金が通っている構造です。この針金が先端から僅かに出ていて、筆記時に押されると、パイプの中からインクが出るようになっています。これだとボールペンのボールが上手く回らない先端や芯が出ていないシャープペンのパイプのように、紙を引っ掻く感じになるんじゃないかと何となく思ってしまいますが、実際に使ってみると、細い線幅では確かにそのような感じはあるものの、線幅0.5mmくらいの太さになってくると引っ掻くような感じはそれほどでもなくなってきます。0.6mmから0.8mmあたりは滑らかな感じですが、1.0mm位になってくると、今度は、ペンを傾けた通常の筆記では針金が紙面に接しないので、ペンを垂直に立てた本来の使用方法でなければインクが出にくくなります。そのような訳で、一般筆記として使用するには、0.5~0.8mmの線幅が適当と思われます。ただ、メーカーによってもこれは異なってきて、現行品のステッドラーのニブだと、0.7mmから通常の筆記が難しくなったりします(さらに製造年代やらインクの粘性とかでも異なってくるとは思いますが、それはとりあえず措いておきます)。


どのペンを選ぶか?

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現行品での製図ペンで、専用インク以外で他のインクが使えるものとしては、ロットリングのイソグラフステッドラーのマルスマチック700があります。ただこれらはいずれも定価で手に入れると非常に高価な上、現行モデルのイソグラフは、筆記上問題はありませんが、作りがいまいちのように思えます。そこでおすすめしたいのが、以下のような廃番品を手に入れる方法です。廃番品とは言っても、文房具店を探してみると実は意外と店頭に残っていて、また値段も店に置かれた当時の価格になっており、さらに値引きしてもらえる場合もあります(値引きはくれぐれも要求しないよう)。

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現在、まだ比較的手に入りやすいのがロットリングのバリアントです。本体(ニブ付き)はだいたい2,000円程度で手に入りますが、これも特価で売られていたり、安くしてくれることもあるので、運が良ければ半額以下…なんてこともあります。なお時代によっては、本体に胴軸が付属していない場合があるので、購入の際は注意が必要です(胴軸は単品でも売られています)。

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インクは中にあるカートリッジのようなケースに注入して充填します。この方式は、イソグラフやマルスマチック700でも同じです。インクの注入は、注射器型のインジェクターでなくても、20円くらいで売っているスポイトで十分です。これだと水洗いも簡単に済みます。

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本体で希望の線幅がない場合でも、スペアニブを買えば交換可能です。スペアニブは大体1,200~1,500円程度で手に入ります(もちろんこれも値引きしてもらえる場合あり)。製図ペンの値段は大部分がニブの値段なので、なるべくなら本体だけで希望の線幅を手に入れられるといいのですが。

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胴軸には2種類あり、ダブルタイプの胴軸(350円程度)を使うと、双頭式の製図ペンになります。ちなみに私は、ダブルタイプの軸で双頭にしない状態で使っています。段々になった軸尾の個性的な形状が私の好みです(双頭の時はこの軸尾のパーツを外します)。

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アルトロは定価1,000円で、製図ペン(一般筆記使用ですが)の中でも安価です。ただ本体のみではカートリッジのインクしか使えないため、ヨーロッパタイプのコンバーターが必要となります。この場合、インクは先端から吸入しますが、口金と軸の間にある隙間からもインクを吸入するため、この上までインクに沈める必要があります。軸は黒・青・白の3種類がありますが、白軸の場合、この作業で付着したインクが取れなくなるため、黒か青の軸がよいかと思います。線幅はFとMの2種類があり、Fの口金は透明で中のインクが見えるようになっています。Fはバリアントの0.6mm、Mは0.8mmに相当するように思われます。一般筆記向けに先端が小さな球状になっており、これにより紙面を引っ掻く感じはないのですが、その反面、筆記面と接触する面積が大きいのか、抵抗感(パイプが擦れる感じ)は他のタイプよりはあるような気がします。

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ロットリングのtikuとラピッドグラフは、バリアントよりは入手しにくいのですが、大体3,000円ぐらいで手に入ります(現行品のラピッドグラフは、これとはまったく違うので注意)。tikuのニブはFとMの2種類ありますが、このFとMはアルトロよりもいずれも細く、Fの方は試していないのですが、Mは0.6mmに相当します。一般筆記用だけあって、Mを試し書きした限りでは、確かにバリアントあたりと比べて若干滑らかになっています。ラピッドグラフのニブはバリアントと同じもので、これもスペアニブで交換可能です(ちなみにtikuとも互換性あり)。

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インクは吸入式で、軸尾のキャップを外すと出てくるピストンノブを回してインクを吸入する仕組みです。私の場合、丸みのあるtikuの軸よりも、やや角ばった感じのラピッドグラフの方が好みで、これに0.6mmや0.8mmのニブを入れて使っています。0.8mmは細かい字を書くのには向いていないかもしれませんが、万年筆インク独自の濃淡ある線を楽しめるのが気に入っています。ラピッドグラフはその日に応じて0.6mmか0.8mmを選び、バリアントやアルトロは、ラピッドグラフとは違う色のインクや、蛍光インクを入れたマーカー用のものを複数本ペンケースに入れています。

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一般的な万年筆用のインクを入れた製図ペンは、一定の線幅でありながら、万年筆のような濃淡ある字を書くことができるのが魅力の一つではあります。ただ個人的には、もともと製図用品のデザインが好きなこともあって、その中の一つである製図ペンが、日常の用途として、なおかつ好みのインクを入れて使えるというのがなによりも嬉しい点ですね。
  1. 2015/12/29(火) 23:15:00|
  2. technical pens
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Tombow’s “0.6 mm” mechanical pencil


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数カ月前、Instagramでトルコの筆記具マニアの方がシェアした画像を見ていたら、見慣れないトンボ鉛筆のシャープペンを見つけました。見慣れないといっても、軸自体はよく知っているトンボ製品だったのですが、軸に「0.6」という表記があったのです。最初は海外の0.35mmや1.0mmのシャープペン同様、日本と呼び寸法が違うだけで実際は0.5mmや0.7mmと同じ芯なんじゃないかと思ったのですが、その画像では同じモデルで別の芯径のシャープペンを並べており、そこには0.5mmや0.7mmのものもありました。そこで例のごとくgoogle検索してみると、どうやら0.5mmや0.7mmとは独立した規格として、0.6mmのシャープペンや替芯があることがわかりました。しかも、それはトルコ語のサイトのみヒットするので、トルコでのみ販売されていたようです。

どうにか手に入れる方法がないかと思い、トルコの通販サイト等を探してみても、まずトルコ語が分からない上に、翻訳サイトを通して見ても、日本に送ってくれるような感じではない…とはいえ、見つけたからには手に入れて使ってみたい…と思っていると、ひょんなことからInstagramで私の画像を見ていたトルコの方とコンタクトができ、このたび何とか手に入れることができました。

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手に入れるまでのその間、0.6mmのシャープペンについてトルコの方たちの話やその他の情報を調べてみると、大体以下のことが分かりました。

・トンボ鉛筆のみで販売されていた。
・売られていたのはやはりトルコのみ。
・2000年ごろ売られていて、今は製造していない(1990年代にも売られていた情報もあり)。

当時、トンボ鉛筆はトルコでシェアを伸ばしていたようで、その際に新たな展開として0.6mm芯を発売したようです。実際、Instagramを見てみると、トルコ人のアカウントでトンボ鉛筆製のシャープペン(しかも日本では売られていないもの)をよく見るので、トルコ市場ではトンボ鉛筆が強いことが窺えます。また、トルコの人口は7,500万人で決して小さな市場ではないので、トルコのみの規格を新展開することも実はそれほど難しくなかったのではないでしょうか。ちなみに、トンボ鉛筆以外のメーカーでは、この頃に0.4mmの芯も発売されていたとのことで、この時期トルコは日本の各メーカーが注目していた国だったようです。

【芯について】

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今回ありがたいことに、0.6mmの芯を1ダースの箱でいただきました。この箱からも、新たな情報が分かります。

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箱の裏側ですが、これを見ると、0.6mmは2B芯のみ発売されていたことがわかりますが、この背景についてはよく分かりません。推測ではありますが、トルコでは濃い芯に人気があり、また、0.6mmは0.5mmより太いから折れにくいというのを強調できる点で、硬度として柔らかめの2Bをとりあえずはまず試験的に売ってみて、その後好評ならほかの硬度で展開しよう…とか考えていたのかもしれません。

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芯のケースは、かつて日本でも売られていた「MONO剛」と同じケースです。なお、芯はこの1種類(品番:EX06P)のみ発売されていたようです。1ケースに12本のみなので、少し高いと思われます。

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左から0.5mm、0.6mm、0.7mmです。分かりにくいのですが、確かにそれぞれ太さに違いがあるようにも見えます。

0.6mmという規格を知ったとき、この太さは、もしかしたら0.5mmや0.7mmの芯と重なるんじゃないかと思いました。というのも、「0.5mm」や「0.7mm」として売られている芯は、実際にはきっちり0.5mmや0.7mmではなく、またその規格には幅があるからです。たとえば、JISやISOの規格では、呼び寸法で0.5mmの芯は0.55~0.58mm、0.7mmの芯は0.69~0.73mmとなっています(ちなみに余談ですが、ISOやJISの規格がない0.4mmや1.3mm芯は各社まちまちで、同じ呼び寸法でもメーカーの違うシャープペンでは使えなかったりすることもあるようです)。そこで0.6mm芯をマイクロメーターで測ってみたのですが、およそ0.65mmで、0.5mmや0.7mmの規格とは重ならないことが分かりました。前後の芯径の規格を見ると、0.59~0.68mmの範囲が呼び寸法0.6mm独自の規格の範囲となりうるのですが、0.65mmは、若干呼び寸法0.7mm芯寄りに思われます。とはいえ、2B芯は強度の点で太めを取る傾向があるようで、実際、0.5や0.7mmの2B芯(他社製品ですが)を測ってみると、それぞれ0.57mm(強)、0.71mmあったので、もし0.6mmのHB芯があれば、0.65mmよりは細くなっていたと考えられます。

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実際0.5mmや0.7mmと書き比べてみましたが、まあ、確かに0.5mmに比べて折れにくいし、0.7mmほどは太くならない…かなぁ、とは思いますが、短時間とはいえ使ってみたところでは、0.6mmを使ったらもう他の芯径は使えなくなるとか、0.6mmじゃなければダメだというのは特に感じられなくて、そういうところが結局は定着しなかったのかなぁと思われます。とはいえ、これでHB芯があったら、また違った感想になってくるのかもしれません。


【シャープペン本体について】

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替芯同様、シャープペン本体もこの1種類のみ売られていたようです。前に「軸はよく知っているトンボ製品」と書きましたが、この形は以前トンボ鉛筆から発売されていた300円のLZシャープ(画像上)とほぼ同じです。ただ若干、気になる点もあります。今回0.6mmの他にも、トルコで販売されている同じモデルの0.5mmシャープ(画像中央)も手に入れました。これと比べるだけでもまず気になるのですが、0.5mmは固定スリーブなのに対し、0.6mmはオレンズのようなスライドスリーブになっています(軸にNON STOPとあるのはそのためと思われます)。また、0.5mmの方には「SV-0.5 LX」という品名があるのに対して、0.6mmの方にはTOMBOWのロゴと「Serve」というロゴがあるだけです。この「Serve」についてはよく分からないのですが、とにかく、この0.6mmの芯径だけは他の芯径とは違うラインナップのものと思われます。また、気になるのは、そもそも0.5mmも含めて生産国がどこにも記載されていないという点。おそらく、これらは日本以外の工場で作られたのではないでしょうか。ちなみにトンボのLZシャープといえば、シャープペン好きの間では「樹脂チャックのシャープペン」として有名(?)ですが、トルコで発売されたこれらのシャープペンは金属チャックなので、その点からも日本で売られているトンボ鉛筆の製品とは、企画開発等でどこか違うということが窺い知れます。ともあれ、0.6mmだけでも、他と異なっているのは気になります。

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個人的な話になりますが、芯ホルダーやシャープペンを意識的に集め始めて10年以上経ち、その間、海外の情報も出来るだけ集めていたつもりだったのですが、不明なことに、最近までこのような情報を全く知ることはできませんでした。陳腐な言い方ですが、シャープペン一つをとっても、世界にはまだ知られていないことが沢山あるのですね。もしかしたら、どこかの国には0.8mmのシャープペンが…なんていうこともあるのかもしれません。


**********

Tombow 0.6 mm lead pencil was sold in circa 2000 (and also is said it was sold in 1990s, but it is not sure), and only in Turkey. “0.6mm” is a nominal diameter, and the actual diameter is 0.65mm (the actual diameter of the 0.5mm lead is 0.55-0.58mm, and the 0.7mm is 0.69-0.73mm, according to the ISO standard) . Only the hardness of 2B lead was manufactured.

  1. 2015/12/13(日) 17:30:00|
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無印良品「ABS最後の1mmまで書けるシャープペン」



最近「普段使い」で好んで使っているのがこのシャープペンです。ABS軸が多少チープな感じもしますが、価格も手頃(税込450円)で、ファミリーマートあたりでも手に入るので気軽に使えるのがいいのですが、それだけではなく機能面でも気に入っています。

このシャープペンの特長は、そのものズバリの商品名「最後の1mmまで書けるシャープペン(以下「最後の1mm」)」が示す通り、最後(1mmは大げさですが)まで先端で芯をホールドするため、残り芯が少ないという点にあります。先端部はパイプではなく芯ホルダーのようなクラッチ(先端チャック式)になっており、先端ギリギリのところまでこのクラッチで芯を掴むため、芯が最後まで抜け落ちることなく書けるようになっています。このタイプの機構を持つシャープペンは、プラチナでは「ゼロシン」、パイロットでは「クラッチポイント」という商品名で売られています。「最後の1mm」を含めこの3本は、おおよその作りは同じですが、それぞれ微妙に違っています。


左: プラチナMZ-500A、右: パイロットHGWN-150R

プラチナのMZ-500Aは「最後の1mm」と同価格帯(500円+税)、パイロットのHGWN-150Rは「クラッチポイント」機構を持つ現行品では最も低価格(1,500円+税)のものです。パイロットでは以前500円のクラッチポイントが出ていたのですが、現在は廃番のようです。



この機構のシャープペンは、芯が出る際に先端が前に出ます。1度のノックで、先端チャックが閉じた状態(A)から、先端が前に出ることで先端チャックが開き(B)、その後で内部のチャックが開いて芯が出る(C)仕組みです。この先端が動く仕組みのため、芯の出具合を確認しにくく結構ストレスを感じるのが、先端チャック式の難点と言えるかもしれません。「最後の1mm」は、他の機構に比べてこの先端の動きが比較的抑えられています。また、2回目以降のノックで、(A)まで戻らず(B)の状態で留めて(B)→(C)→(B)→(C)…を繰り返せば、先端を動かすことなく芯を繰り出すことができるのですが、「最後の1mm」以外の先端チャック式シャープペンは、この(B)で留めるのが難しいように思われます。

※ちなみにパイロットのクラッチポイントは「グランセ」の機構にも採用されていますが、こちらの方は高級なだけあって(5,000円+税)作りもしっかりしており、ノック時の先端の動きも抑えられているようです。

さらに「最後の1mm」が優れている点は、他の先端チャック式シャープペンにはないクッション機構を有している点です。お手頃価格のシャープペンですが、先端チャックにクッション機構と、実に「豪華な先端」になっています。



「最後の1mm」を分解してみるとこんな感じになります。軸尾部はクリップを付けない状態で組み立て直すこともできます。また、内部パイプを切って若干短くすることで、ノックボタンの長さも調節できます。さらに、先端チャックと内部チャックの各パーツをマイクロドリルで拡げることで、0.7mmや0.9mm芯の先端チャック式シャープペンを作ることができます。0.7mm芯ならば0.5〜0.6mm、0.9mm芯ならば0.7〜0.8mmのドリル刃を使って拡げていきます。



それぞれのパーツは穴を拡げすぎると元に戻せないので、徐々にドリルで拡げ、何度か組み立ててみて、上手く繰り出せるか確認しながら作業するのが良いかと思います(個人的な経験では、削る時間が短いほど上手く行くようです)。特に、先端チャックは内部チャックと違い、実際に組み立ててみないとどれだけホールドするかが分かりにくいので、注意が必要です。



手前が現在私が使っている「最後の1mm」です。芯径は0.9mmでクリップを外し、デフォルトでは若干長めになっているノックボタンを短くしています。丸軸のためコロコロ転がってしまいますが、頻繁に使う場合はクリップなしの方が断然書きやすくなります。




最後になりますが、この「最後の1mm」の軸を見て、これは以前三菱鉛筆から発売されて現在廃番となっている、milino(ミリノ)ではないかと思われた方もいらっしゃるかもしれません。私もそう思い、文房具店を探してやっとミリノを見つけたのですが、確かに比べてみると、とりわけ手前のM5-510は見た目が全く同じように見えます。



しかしながら、機構に関して言えば全く別物です。先端チャックは「ゼロシン」と似た形で、ノック時の先端の動きも「最後の1mm」より大きく、さらにクッション機構もありません。しかも口金を外すこともできず分解もできないようになっています。形状がこれだけ似ているので、ミリノは「最後の1mm」のいわば「元ネタ」なのでしょうが、何故機構がこれだけ異なっているのかが気になります。私が持っているミリノは初期のもので、廃番になる前に「最後の1mm」と同じ機構になり、無印良品へと受け継がれたのかもしれません。そのあたり何かご存知の方は教えていただけたらと思います。

  1. 2014/06/24(火) 00:30:00|
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"Function 34579"

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パイロット「ハイテックCコレト」の5色対応軸を購入しました。多機能ペンでは「シャープユニットは1か所のみ」が標準ですが、ハイテックCコレトや三菱のスタイルフィットではどのマガジンにもシャープユニットを入れることが可能で、すべてのマガジンをシャープユニットで埋めることもできます。

もちろんシャープペンシル好きの私としては、すべてのマガジンにシャープユニットを入れてみたいと思っているのですが、ハイテックCコレトのシャープユニットは0.3mmと0.5mmのみ(もちろん、0.3mmユニットなんてあるのは凄いことですが)。5色軸ではマガジンが3つも余ってしまう。ここに消しゴムユニットを入れたり、0.5mmに色芯を入れたユニットを追加するという方法もありますが、それではなんか芸がない。何より、0.7mm使いの私としては、0.7mmユニットがないのが気に食わない…。

というわけで作ってみたのが上のシャープ。いうまでもなく見たところでは、すべてのマガジンにシャープユニットが入っているという点以外に変わったところがありません。しかしこれ、実に珍しいシャープなのです。0.7mmのユニットを作っただけでは飽き足らず、他にも…というわけで、(別のメーカーの商品名からのパクりですが)別名「Function34579」と個人的には呼んでいます。

作り方はそれほど大がかりなものではなく、例のごとく「極細マイクロドリル刃」を使って穴を拡げていくだけです。0.4mmは0.3mmシャープユニット、0.7mmと0.9mmは0.5mmユニットの穴を拡げます。

注意したいのは、0.4mmユニットが各社まちまちの太さであること。これは0.4mm芯がJIS規格にはない規格ということもあります。Aのメーカーではちゃんと使えたのに、Bのメーカーではクラッチがホールドしない…ということもありますので、自分の使う芯を指定したうえで穴を調整しましょう。

それとこの改造で一番難しいのは0.9mmです。他の芯径は先端パイプとクラッチを拡げるだけなのですが、0.9mmとなると、中の機構部分も拡げなければなりません。これがなかなか面倒で、しかも上手く出来る保証もなかったりします。極細ドリル刃と極細のやすりを使いながら拡げていきます。芯は構造上、前から入れる形になります。

34579_2

以前、PRO-USE 357を777にするという恐ろしいことをやってしまいましたが、この方法を利用すれば、3本を集める必要はなく、2本で済みます(それでも集めるのは大変ですが…)。それと0.7mmから0.9mmの改造も0.5とは違い容易にできそうな気もします。479とか、マイナー規格だけ集めたシャープペンシルも面白そうですね。

coleto34579pencil.jpg

  1. 2013/11/12(火) 23:19:57|
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